スタッフ日記
「ショウ君、ペットボトルで飲む。」
動物園でも人気者のゴリラのショウ君は、とっても器用。 なんと、ペットボトルを自分で開けて飲むことができるのです。
もともと、ショウ君には、飼育員さんがペットボトルから容器に移して水分(スポーツ飲料)が与えられていました。その様子をじっと見ていることに気づいた飼育員さんが、ある日、「もしかして、ショウ君、開け方を覚えているのかな?」とフタをしたまま渡(わた)してみたところ…残念! 最初は、中身が飲めるものだということを理解していたものの開け方が分からず、飲み口のところを壊(こわ)して飲もうとしたとのこと。
そこで飼育員さんは、ショウ君の目の前でフタをひねって開けるお手本を見せてあげました。見せてから、1ヵ月~1ヵ月半くらいしたころ…気付いたら、開けられるようになったそうです。
ショウ君は、口の中でフタを開けます。手で開けるよりも口で開けた方が簡単(かんたん)なようです。私たち人間からすると、かえって器用に思えますね。ちなみに、この日ショウ君が飲んでいるのは、「スポーツ飲料+リンゴ+ブドウ」のスペシャルドリンク。常温です。
飼育員さんのお話によると、おそらくショウ君は「フタはひねると開く」ことは理解しているものの、左右どちらに回したらいいのかはまだ理解していない様子。口にくわえて、いろいろに動かしているうちに開くのだろうとのこと。思考錯誤(しこうさくご)しているとは思えないほど、あっという間に開けてしまう技は驚(おどろ)きです。
今後、飼育員さんが期待しているのは、「飲んだ後のペットボトルを返してくれること」。今は、ペットボトルは屋外の飼育ゾーンに置いて来てしまうのですが、お片付けまでできるようになれば素晴らしいですよね。それが、ショウ君と飼育員さんの当面の目標です。
なお、ペットボトルのフタや割れたときの破片(はへん)を、ショウ君が間違(まちが)えて食べてしまわないだろうかとの心配はいりません。ゴリラは知能が高いため、食べ物と、食べ物でないものを間違えることはないそうです。
いつの日か、自分でペットボトルを開けて飲み、元のところに返すしっかりもののショウ君の様子が見られるかもしれませんね!