スタッフ日記
2009年
6月
11日
「ヤマアラシがやってきました。」
「ヤマアラシがやってきました。」
浜松市動物園に、新しい仲間が加わりました。「アフリカタテガミヤマアラシ」です。先月の5月24日から、2頭いっしょの展示(てんじ)を始めました。
左がメス、右がオス。名前は、ただいま考え中。
見ての通り、ヤマアラシにはつんつんとした、固い針毛〔トゲ〕があります。とっても固くて、アルミ缶を突(つ)き通すことさえあります。実は、これは、身を守るために毛が固く変形したものなのです。普通(ふつう)はやわらかい毛が、そんなふうに変わってしまうなんて信じられないかもしれませんが、私たちの「爪(つめ)」のようなものだと考えてみると、分かりやすいと思います。
トゲは、細めのストローに似ていて、プラスチックのように固く、中は空洞(くうどう)です。ただし、先はさわると痛(いた)いほどとがっています。
ボールペンと大きさを比べてみました。ずいぶん長いですね。
長い方のトゲは約30cmありました。
断面(左)と、先(右)。
いざという時には、このトゲで身を守ります! …でも、その様子はとってもユーモラス。くるっとおしりを向けてトゲをばばばっと逆立るんです。鋭(するど)いトゲが、いっせいにこちらに向きます。うわあ、こわい!
でも、普段(ふだん)は、つぶらな瞳(ひとみ)で、ほのぼのと歩きまわる、愛らしい姿を見せてくれます。ぜひ、会いに来てくださいね!
>>アフリカタテガミヤマアラシのおうちの場所の地図(別ウィンドウで開きます)
上:メス(体が小さく、茶色っぽい。)
下:オス(体が大きく、黒い色をしています。)