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スタッフ日記

2009年 12月 24日
「クリスマスイベントを行いました。」

去る12月19日に、クリスマスイベントを行いました。
準備の裏側について、お話したいと思います。

まず、プレゼントするケーキについてです。
当日ご覧になった方はお気づきになったかもしれませんが、人間が食べるものとほとんど同じものをプレゼントしています。

獣医と担当飼育員が相談し、動物の体格や体調により、どんな「ケーキ」をどの程度与えてよいかを決めています。

類人猿やサルたちにプレゼントしたケーキは、デコレーションの生クリームは、人間が食べるものを使います。これくらいの少量を年に一度食べるのであれば問題はありません。
ケーキのスポンジ部分は、丸いケーキはホットケーキを、四角いケーキは食パンを使っていますが、実は、動物たちがパンに含まれる小麦粉を多くを摂取した場合、お腹を壊してしまうことがあります。そのため、見た目には分かりませんが、実はパンの真ん中の部分をくりぬいています。くりぬいた部分には、普段のお食事(野菜など)がぎっしり。
動物たちの体調に合わせつつ、食べる時には2度楽しめる、お得なケーキなのです。

ちなみに、ケーキに使ったパンは、動物園事務局にあるパン焼き機で職員が1つ1つ手作りで焼いたものです。パンを焼くには時間がかかるため1日3つしか焼けません。週の半ばから一生懸命準備しました。

ゾウのハマコへのケーキは、ふかしたサツマイモとオカラでできています。サツマイモの量はなんと4kg! 大きなケーキですね! 

実は昨年もサツマイモとオカラでケーキを作りましたが、オカラの量が多すぎたらしくぽろぽろとして食べづらいという問題がありましたので、今年はサツマイモを増量してみました。今回、ハマコはあっという間に食べてしましましたので、食べやすさも、味も気に入ってくれたのだと思います。

ケーキ作りの他に、動物たちに"サンタの格好"に慣れてもらうことも大切な準備です。クリスマスをより楽しむ演出として、飼育員はサンタの服を着てケーキをプレゼントします。このサンタの赤い服に慣れてもらうため、実は1週間以上も前から、飼育員はサンタに扮してエサやりを行ってきました。動物たちは、ワイルドなようでとても繊細です。こういった準備があって、はじめて楽しいクリスマスイベントが行えます。

お腹を壊しやすいチンパンジーのチーコなど、プレゼントイベントが行えるか心配なところもありましたが、当日動物たちはみな体調も良く、無事ケーキを楽しんでもらうことができました。

おいしそうに食べている動物たちを見て、飼育員ほかNPOのボランティアなど、準備に奔走したメンバーもほっとしました。来年もクリスマスイベントを予定していますので、ぜひ遊びに来てください。

(下)クリスマスイベントの準備メンバーです。できあがったケーキを、動物たちに届ける前に記念にパチリ。


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