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スタッフ日記

2014年 9月 25日
「ハマコのおもちゃプロジェクト vol.0 「はじめに」」

※よいこのみんなへ
すこしむずかしいはなしなので、よくわからないこはおうちのひとといっしょによんでね♪

※保護者の方へ
この初回の記事は、これから「ハマコのおもちゃプロジェクト」を始めていくうえで知っておいて頂きたい内容のため、あえて少し難しいことも載せています。
お子様やご家族と一緒に読んでいただき、少しでもこの内容について考えて頂ければ幸いです。







さて、皆さんは、普段何をして暇をつぶしますか?


・・・なぜ突然こんな質問をしたのかというと、この「暇つぶし」は動物園にとってのひとつの課題だからです。

野生の動物は、起きている間の多くの時間を採食(エサを探して、食べること)に費やします。
しかし、飼育されている動物の場合は、そうはいきません。
限られたスペースのなかで、1日かけて適当な量のエサを与えるというのは、現実的には不可能です。
(また、野生下とは気候や運動量、食べ物の種類など様々な条件が違うため、必ずしも野生の状態に合わせるのが正しいというわけでもありません。)

というわけで、動物園にいる動物は、いわゆる「暇な時間」ができてしまうことが多いです。
そしてこの時間をどのようにしてなくすかがひとつの課題なのです。



ここでは、特にアジアゾウの「ハマコ」の暇つぶし対策を取り上げて、今日から不定期(担当者が思いついたとき)でブログを更新していきたいと思います!

<アジアゾウのハマコさん>




今回は初回なので、この取り組みをするにあたって皆さんにも知っておいて頂きたいことをご案内します。




はじめに、ゾウのおもちゃは難しいと言われています。
理由は、

①ゾウはとても力が強いため、ゾウが遊んでも壊れないものを個人の力で作るのが難しい。
②知能の高い動物なので、例え良いものを作ったとしても、割とすぐに飽きてしまうことが多い。
③小さなものだと鼻で投げてしまう可能性があるため危険。

などなど・・・(挙げたらキリがないです…)
そんな実は結構難易度の高い取り組みですが、担当者も頑張って頭を使いますので、暖かく見守って頂けたら嬉しいです。
また、もし「こんなのはどう?」という意見があれば教えて下さい!参考にさせて頂きます!

※安全管理などの面もあるので、必ずしも意見がそのまま採用されるわけではありませんのでご了承下さい。
(何か動物に作るときは人と動物双方の安全対策をしっかりとるのが大前提です。これから色々と作っていくうえでもここが一番重視するポイントです。)


また、暇つぶしの方法についてですが、何もおもちゃに限ったことではありません。
エサを隠すというのも手ですし、トレーニングなどで人と関わるというのも方法のうちです。
実際ハマコさんにも、パドックにエサを隠してみたり、日々トレーニングは行っています。

ただ、今回は、新しい取り組みにチャレンジしてみようということと、最終的には飼育員が常にそばにいなくても暇をつぶせるものを作りたいということで、あえておもちゃをメインにお伝えしていきたいと思っています。

あ、そうそう、この暇つぶしの方法ですが、これが正解!というのはありません。
動物の種類によっても、その子の性格によっても変わってきますし、どんなに素晴らしいものを作ったとしても飽きも必ずきます。
なので、その回ごとの工夫だったり、ハマコさんの反応だったりを楽しんで頂ければなと思います。


さてさて、あまり難しい話を続けてもつまらないので、次回予告をして今回は終わりです(ー_ー)!!
なにか補足説明があるときは、そのつどしていきたいと思います。


次回、記念すべき1回目は、皆さんも間違いなく毎日使っている「あるもの」を使ったおもちゃです!
さて、どんなものなのでしょうか?そしてハマコさんの反応は・・・?


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