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スタッフ日記

2020年 6月 21日
「今日はなんの日?世界キリンの日!」

こんにちは!
梅雨の間の晴れ間ですね。


本日、6月21日は夏至です。
一年のうちで一番昼の時間が長い日に当たります。

そんな日に、世界で一番首の長い動物であるキリンについて知ってもらおう!ということで、イギリスにあるキリン保全財団(GCF)が世界キリンの日(world giraffe day)を制定しました。

世界キリンの日は何か特別なことをする日ではありません。キリンたちのことを知ってもらおう、興味を持ってもらおうという日です。

毎年、当園では世界キリンの日イベントを行っていますが、今年は感染症予防のため行いませんでした。
ですが、少しだけお客様側にキリンたちが来てくれるようにしました('ω')ノ

キリン担当は雨女なので、今年も雨だろうなあと思っていましたが、まさかの晴れでした。(イベントを告知してやらない方が天気いいのかも)


キリンは現在、日本国内では約60園の動物園で見られる動物です。
動物園ではポピュラーな動物ですよね。
皆さんもキリンといえばどんな動物かすぐ思い浮かべられると思います。

当園にも、リョウとシウン、その間の仔であるルイの3頭が暮らしています。
ちなみに、この3頭はキリンの中ではアミメキリンという種にあたります。

(シウンと、うしろにちょこっとリョウが写っています。)


近年、キリンたちの研究が進み、キリンにはいくつかの亜種がいるということ、野生下のキリンたちがかなりの数を減らしたことなどがわかってきました。
亜種によっては、絶滅寸前のキリンたちもいるようです。

さて、先ほど当園にはアミメキリンがいると書きましたが、
現在国内の動物園にはアミメキリンとマサイキリンの2種が飼育されています。

国内のほとんどの動物園はアミメキリン(または雑種)を飼育しています。

マサイキリンを見たことがない!という方も多いと思います。
マサイキリンは国内では現在4園、九州や四国の動物園で飼育されています。
(以前は日本平動物園でも飼育されていました。)

アミメとマサイの違いはとても分かりやすく、模様が違います。
もし、マサイキリンを見に行く機会があったら比べてみてくださいね。

(ルイ)

じゃあ、アミメキリンは国内にたくさん飼育されているし、絶滅を心配するほどでもないのか?というと違います。

アミメキリンもマサイキリンも現在、絶滅危惧種に指定されています。
マサイキリンについては昨年絶滅危惧種に指定されました。

静かに、キリンたちの絶滅が近づいているのです。

(ちょっと変な顔していたリョウ)

動物園で見られるからこそ、キリンが絶滅危惧種であるという実感が沸かないかもしれませんが、
動物園に行って動物たちを近くで見られるというのは当たり前ではありません。


キリンたちは、密猟、生息地の減少や分断、家畜の過放牧や人口の増加など様々な要因で数を減らしています。
アフリカ内では、キリンが絶滅した国もあります。

もちろんキリンだけでなく、他の多くの動物たちも絶滅の危機に直面しています。
危機にさらしてしまったほとんどの原因が私たち人間ですが、危機から救うことが出来るのも人間の活動だと思います。

少しでも、キリンや他の動物たちに何ができるのかな?を考えて生活し、キリンたちが直面している現実を知っていただけたら嬉しいです(^^)/

長々と書いてしまいましたが、ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
ぜひ、キリンたちに会いに来てください(^^♪


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